6月30日深夜、国際天文学連合の回報(IAUC 8553)がメールで送られてきました。見た瞬間「あ~~っ!!」と言ってしまいました。内容は6月28日に写したM51(子持ち銀河)に14等級の明るい超新星が発見されたというものです。私はそれより2日前の26日に星仲間と天狗高原で天体観測をやっていたんです。しかもM51をCCDで撮像し、パソコンの画面に映してM51の解説までやってたんです。いつもは銀河を撮像すると保存しておいて、すぐに超新星が写ってないかDSSの画像と比較しているのですが、この日は観望会だったので保存せず次々と銀河を移動していたのでした。保存さえしていれば今頃"超新星発見者"と言われていたのかもしれません。まあ、実際、そういう栄光とすれ違った人の方が圧倒的に多いのでしょうね。
さて、その超新星を今ころになって撮像してみました。下の画像の矢印の先にある点が超新星 SN2005csです。まだ14.4等の明るさを維持しています。超新星はM51(子持ち銀河)の中にある恒星が大爆発して星の一生を終えたものなんですよ。周辺に写っている星は我々の銀河(天の川銀河)の中にある恒星なんです。我々の銀河の恒星と同じ明るさで写っていることから、その爆発の凄まじさを想像してみてください。
2005年8月27日に撮影。矢印の先に超新星が写っている。
2004年3月19日に撮影。超新星は写っていない。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.