はじめまして、小惑星(18365)Shimomoto

塩塚高原天体観測会に行ってきました(4)

 ドブソニアン望遠鏡で感激しているうちに厚い雲の合間に北極星が見えてきました。油断しているとすぐ隠れてしまいそうなので大急ぎで極軸をあわせます。そして、3つの星を使ってさらに正確に調整します。調整が完了したころ、南東の低空に、みなみのうお座のフォーマルハウトが見えてきました。なぜそんな低空に気をとられているのかというと、この後を追いかけるように2つの小惑星が昇ってくるのです。1つは(10094)Eijikato、もうひとつが私の名前が付いている(18365)Shimomotoです。小惑星Eijikatoはオーストラリア在住の翻訳家で関勉さんのウェッブページを英語に翻訳してくださっている加藤英司さんを命名したものです。「CCDで撮ってアニメーション画像を送りますからね~」と約束をしたまま天気が悪くて延び延びとなっていたのです。木の陰から姿を見せたところを待ち構えて1枚撮りました。低空である上にうす雲があるようで画質が悪いです。その後また雲に覆われて撮影不能に….。望遠鏡はそのまま追尾させたままでまたドブソニアン観望モード。2時間後晴れたところをしつこく撮影。どうにか2枚写せたので交互に表示させてみたところ、動いている動いている….。明るい天体がピコピコと….。2時間の間に結構移動するものです。

小惑星(10094)Eijikato
2005年8月6日23時20分09秒から1分露出と8月7日01時20分57秒から1分露出をアニメーション。
0.20-m f/6.3 Schmidt-Cassegrain + CCD

 さて、次は小惑星Shimomotoの撮影です。9月上旬に最大光度になるので、まだ暗く写らないかもしれないなあと思いながら、できるだけ高度が高くなるまで待ちました。40分かけて6枚写してアニメーションさせてみると…。ありましたよ~。斜め右下方向に移動している天体が(5枚でアニメーション)。これが自分の名前が付いた天体なのか~って見ましたが、普通の小惑星ですね(当たり前か)。16.7等(R光度)ですが、思ったよりずっと明るく写りました。やはり塩塚高原の空は暗いです。

小惑星(18365)Shimomoto
2005年8月7日1時34分~2時12分(各1分露出)の5枚をアニメーション

 これで当夜の最大の目標は達成できました。これから先はゆっくりカップラーメンでもすすりながら撮影です。

 (続く)



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