高知新聞で公募の小惑星名が決定しました。

 今年(2006年)の元日に高知新聞第1面で大々的に掲載された、『関勉さんが発見した小惑星に高知が元気になるような名前を付けよう』という趣旨の企画がありましたが、ついに名前が決定しました。
 応募総数434案から満場一致で決定した名前。
 それは…..。
 『おるき(Oruki)』
 なんじゃこりゃ?
 新種の鳥の名前か?
 平安時代の言葉か?
 村おこしの名産物の名前だろうか?
 それとも、おまじないか?
 はて????
 なんと!
 土佐弁で「居ますから」という意味の言葉。
 思わず吹き出してしまいました!!
 土佐弁のネイティブスピーカーである私ですらすぐにはわからないほど意表をついた命名案でした。土佐弁を小惑星につけようなどという発想がすごいです。たぶん、関さんや選考委員のだれもが発想しなかったのではないでしょうか。恐るべしシロ~ト(笑)。一般公募ならではですね。
 提案者は高知市小津町の奥村信子さんで、
 「心の中の大切な人が『いつもここにおるき、頑張りよ』と応援してくれているような星に」
 との願いを込めたとのことです。
 さて、生粋の土佐弁使いにとってはすばらしい名前だと思いますが、国際天文学連合の小天体命名委員会(実質的にはマースデン博士の独断では?)は認めるでしょうか。
 今ごろ関さんは「う~~~ん、う~~~~ん」とうなっていることでしょう。360文字以内の英文で提案理由を説明しないといけませんからね。せっかく提案しても拒否されることもありますし。実質的な権限を握っている英語圏のM博士には微妙なニュアンスなんか通じないでしょうから….。さあ、どうする。
 なお、新聞には出ていませんが、この小惑星の登録番号は(48482)です。この小惑星は今年(2006年)の8月中旬から9月中旬に最も明るく観測できます。それでも17等級でしょうから、巨大な望遠鏡をのぞいてもなかなか見えません。20cmくらいの天体望遠鏡にCCDカメラを装着して1分から3分以上露出しないと写らないほどかすかな光です。
 でも、どんなにかすかな光でも、ちゃんとおるきね~~。
 高知新聞の3月3日朝刊ヘッドライン



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