シュワスマン・ワハマン第3彗星の5月3日の観測の続報です。
下の画像はシュワスマン・ワハマン第3彗星から分裂した2番目に明るいB核の移動の様子です。左上(北東)に向けて移動しています。この間わずか3分です。
明るさは9.3等なので、暗い空で直径20cmの望遠鏡を覗けば暗いながらも見られる程度の明るさです。
シュワスマン・ワハマン第3彗星のB核
2006年5月3日 4時05分29秒から4時08分06秒
3枚をアニメーション
各20秒露出
20cm
f/6.3シュミットカセグレン望遠鏡に冷却CCDカメラBT-10で撮像
撮影しているときに尾の形が変だなあと思っていたんですが、そうです、思い出しました。関勉さんのHPの芸西天文台通信4月23日号で、2つに分裂していることが報じられていました。その分裂した核の影響で尾が乱れているのかもしれないと分析してみました。
下の画像は2枚の画像を移動する彗星にあわせて重ねたものです。画像右下の2つの星は左右にずれているので恒星であることがわかります。しかし、B核の右下の尾の中にあるコブのようなものは全くずれていないので、彗星と共に移動していることがわかります。これがAQ核でしょうか?核光度で13.8等くらいです。
シュワスマン・ワハマン第3彗星のB核のクローズアップ
上記画像の濃淡を色で変化させたもの
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.