177P/Barnard 2彗星の初観測

 やっと遅い梅雨明け宣言が出されました。徹夜観測のために温存している2日間の平日休暇を使って、いつもの仁淀川河口上流の堤防で久しぶりに朝まで観測しました。
 望遠鏡を組み立てたのは21時過ぎだったのですが、暑くて汗が出ました。真冬は生きる気力が失せてしまうほどの寒さ(大げさじゃないですよ)で本当に大変なんですが、その寒さを思い出そうとしても思い出せませんでした。
 最初に、117年ぶりに帰ってきた177P/Barnard 2彗星を望遠鏡で見てみようと探しましたが、まったくどこにあるのかわかりませんでした。眼視観測者は9等台で報告しているの見えなくは無いと思うのですが、この場所と私の目では判別できません。
 しかし、CCDでは簡単に写りました。彗星観測日誌 177P/Barnard 2の7月27日をご覧ください。
 C/2004 B1 (LINEAR)は1年7ヶ月ぶりの観測です。5月に最大光度に達していたはずですが、その時は観測できませんでした。この彗星を最初に観測したのは2004年10月16日なので、観測期間が2年に達しそうです。もう少し明るくなって長い尾を引くのかと思っていたんですが、ちょっと残念でした。画像は彗星観測日誌 C/2004 B1 (LINEAR)をご覧ください。
 5月上旬に盛り上がった73P/Schwassmann-Wachmann 3彗星はC核が彗星らしい雄大な尾を引いています。画像は彗星観測日誌 73P/Schwassmann-Wachmann 3をご覧ください。

 最近流星がたくさん流れています。観測中はほとんどコンピュータの画面を見ていることが多いのですが、時々星空を見上げるとその度に流星が流れます。特に輻射点はなく、いろいろな場所からいろいろな方向に流れます。時間も関係なく発生しているので皆さんも夜空を見上げてみてください。1時間に10個以上は見られますので、へたな流星群に合わせて観測するよりも楽しいと思います。


 
 



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