芸西天文台が新しくなります

 今年はかなり頻繁に関勉先生宅にお邪魔しているのですが、今夜もお邪魔しました。パソコン関係の説明やセッティングを少しだけ行い、その後は奥様の美味しいお料理をいただきながら、今後の芸西天文台について意見交換しました。芸西天文台の60cm反射望遠鏡はこれまでにすばらしい成果を挙げたわけですが、近年老朽化が著しく、新しい時代の望遠鏡と最高性能のCCDカメラによる観測を実現すべく関係者が長年努力した結果、ついに理想的な設備を導入できるだけの予算が確保されました。現在、どのような望遠鏡が望ましいのか、どのようなCCDカメラが望ましいのか、その他考慮しておかなければならないものは何か。関係者がそれぞれの得意分野の知識を生かして検討している段階です。私はこれまでは「関係者」ではありませんでしたが、先頃正式な「関係者」になったところなので、ついつい熱弁をふるってしまいました。久しぶりに良くしゃべりました(笑)。
 その後は、私の冷却CCDカメラで撮像した彗星画像を素材にして、CCD画像から彗星の位置を測定する方法を説明しました。
 芸西天文台は世界で最後の銀円写真で観測する天文台となっているわけですが、来年からは最新鋭のCCDカメラが導入されます。そして、私を含めコンピュータや軌道計算が専門の2人のスタッフ(講師・観測者)が増えます。そして、ふたたび「発見」につながるような活躍を目指したいと話し合っているところです。
 なお、望遠鏡は撮影観測専門の仕様ではなく、一般の人が目で覗き込んでも楽しめるようなものを検討中です。木星や土星、明るい星雲や球状星団、そして彗星などの観望にも適したものになる予定です。頻繁に行われている一般公開もぜひお楽しみに。
 下の画像は、彗星の位置を測定している様子です。


 
 



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