芸西天文台で1日中過ごしました

 昨夜は関さんと2人で明け方近くまでテスト撮影を行いました。なかなかうまくピントが合いません。機械式だったら指先の感覚で合わせやすいのですが、電子式なのでスイッチを何回くらい押したらどの程度像が変化するのかがまだよくわかりません。
 関さんは早朝から予定が入っているとのことで薄明直前に帰られましたが、私は朝までやりました。一旦帰って寝てからまた夕方来る予定でしたが、ガソリン代が激高なので、一日中芸西の周辺で過ごすことにしました。近くのコンビニでお弁当を買い、琴が浜で仮眠を取ってから、しばらく砂浜の波打ち際に座ってぼ~っとしました。

足摺岬が見えるのではないかと思うようなすばらしい透明度

 昼過ぎに再び天文台に戻ってプログラムを作りました。望遠鏡の制御用コンピュータに彗星などの移動天体の観測用に軌道要素を入力するのですが、たくさん入力するのは面倒なので、小惑星センター(国際天文学連合の機関)のサーバーから軌道要素をダウンロードし、そのファイルを制御用コンピュータで読み込める形式に変換するプログラムを作成しました。寝不足の頭でプログラムを考えるのは大変でしたが、時々ドームの中から外を眺めて気分転換しながら3時間くらいかけて完成しました。

ドームの中から外を眺める

 完成したプログラムでデータを変換させ、制御用コンピュータに読み込ませてみました。現在世界中で観測されている彗星は240個ほどあるのですが、それらのすべてが水色で表示できるようになりました。この画面は0.5秒間隔で星の位置や彗星の位置が再計算され表示されます。240個の彗星の位置を再計算しないといけないので大丈夫かなと思ってCPU使用率を調べてみたところ、これでもほんの数パーセントしか使っていませんでした。最近のコンピュータの高性能は驚きます。

制御用コンピュータの画面



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