毎日毎日テスト撮影

 毎日毎日テスト撮影と訓練です。60分間の恒星時追尾テストをやったり、赤緯0度で子午線を通過する追尾試験をやったり天頂付近を通過する場合の長時間追尾テストをやったり、そのほかにもたくさんのパターンのテストをやっています。30分のテストとか60分のテストは退屈でたまりません。露出の間な~~~んにもやることが無いし。電気を消しているので本も読めないし….。
 望遠鏡システムはすばらしい部分が多いのですが、70cm主望遠鏡に見過ごすことができない課題が残っています。その原因を追究すべくいろんな撮影をやっています。
 以下はかなり以前のテスト風景ですが、70cm主望遠鏡の背中に乗っている15cm屈折望遠鏡に冷却CCDカメラSTL-11000Mを接続してテスト撮影している様子です。この15cm屈折望遠鏡はすばらしいです。いきなり公開できるようなM27(亜鈴星雲)のLRGBカラー合成画像が得られました。ただ、経緯台なので視野が回転するところが残念です。まあ、1分露出程度なら回転は目立たないので、1分露出をたくさん撮って合成すると美しい画像が得られます。眼視でも針で突いたような鋭い恒星像が見られて楽しいです。

15cm屈折望遠鏡でテスト撮影中の様子

 しまいにはナスミス焦点に接続されている眼視観望用の装置(我々は潜望鏡と呼んでいます)にCCDを接続してテストしています。まあ、普通、こんなところにカメラを接続することはありませんが(笑)。これが最初で最後だと思います。

眼視観望装置に接続した冷却CCDカメラ

 早く課題を解決して、正式に県のものにしないと、いつまでたっても画像が公開できないし、観測データも発表できません。もうテスト撮影にも飽きてきましたし…。
 そういえば、もうとっくに本格観測を始めていると思っていた北の地方の大望遠鏡もまだ”テスト撮影”なのだとか。おかしいなあ、そんなはずは無いのだが….。まさか….。と思っていたのですが、そのまさかが当たっていたようで、あちらもいろいろご苦労されているようです。



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