11月1日は芸西天文学習館(芸西天文台)で一般公開「秋の天文教室」がありました。年に4回~5回ある長時間版の一般公開です。今回はグループでの参加が多く、40席が満員御礼でした。
今回は川添講師、山口講師、大庭講師、私の4人で行いました。明るい時間帯は山口講師の惑星のお話、川添講師の天体写真や月周回衛星からの画像を投影しながらのお話がありました。18時近くになると西の空低く、細い月やその上に金星が明るく輝きだしたので、ドームに移動し70cm反射望遠鏡で金星などを眺めました。金星は大きな大気の乱れがありましたが少し欠けた様子が見られました。その下にあった月にも望遠鏡を向けましたが厚い雲がどいてくれず、見られなかったのは残念でした。木星も大気の状態があまり良くなく、二本の帯状の模様はどうにか見られるものの、細かい模様は見られませんでした。しかし、初めて眺める木星の模様や4つのガリレオ衛星には参加者は感激した様子でした。後半は雲が出てきて、雲を通しての観望になってしまいました。
その後夕食タイム。
みんなが食事中に私はつながらなくなったインターネットを懸命に修復していました。
大庭講師がパソコンでプラネタリウムを放映したり、パソコンを使って星空解説をしている間にどうにかインターネットへの接続が回復しました。
その後再び全員ドームに移動したのですが、雲が多くて星空観望にはならないので、望遠鏡やコンピュータなどの芸西天文台の設備について私が解説しました。いつもはやらないのですが、望遠鏡を右に左に大きく動かしながらデモをやりました。
望遠鏡の説明をしている間に晴れないかなと思っていたのですが、どうしても晴れてくれないので考えました。
ここでさっきまで一生懸命修復したインターネットの出番です。
終了時間までまだ20分程度あったので、私がGoogle Earthの天球モードを使って、見る予定だった天体をスクリーンに放映しながら解説しました。このGoogle
Earthの天球モードはまるで光よりはやいロケットに乗って宇宙旅行しているような気分を味わえるので気に入っています。球状星団などに遠くから徐々に近づいていき、ざらざらした球状星団が見えてきて、さらに近づき、まるで球状星団の内部に入っていくような演出をしながら解説をしてみました。これを以前からやってみたかったので、インターネットへの接続を県関係にお願いしていたのです。予想通り反応が良かったです。星が見えない日はこういうのをうまく使ってしゃべってみようと思います。
今回の一般公開は天気が悪くてあまり望遠鏡で眺めることはできませんでしたが、各講師が得意分野を出し合って、時間ギリギリまで多彩な星空解説ができたので、内容は充実していたのではないでしょうか。
芸西天文学習館の一般公開は毎月3回~4回行っています。秋から冬は18時から20時まで開催しています。長時間タイプの一般公開は宣伝するのですぐ満杯になるのですが、2時間タイプの一般公開はあまり宣伝してないようで、参加者は少ないです。望遠鏡を独り占めして好きな天体を眺めたり、ポータブルデジカメや携帯電話のデジカメで納得いくまで撮影していただけます。ぜひぜひお越しください。
一般公開の開催日や担当の講師は高知県文教協会のウェッブページでご確認ください。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.