東方最大離角直後の金星

 今日は夕方から芸西天文学習館で使っているパソコンの修理(調整)に出向きました。よくステラナビゲータのコンテンツを放映するのですが、その最中にまるでレコードの針が飛ぶような音飛びがブツブツ発生するんです。その原因を調べるために、音楽CDなども持っていきました。音楽CDは綺麗に再生できたのでハードディスクになんらかの障害がある可能性があったのでディスクスキャンを走らせました。
 そんなことをしているうちに今夜の担当の川添講師と村岡講師がやってきました。18時ちょうどに一般公開が始まったので、担当じゃない私は講義室から出ました。
 そして、みんなより一歩早く金星を眺めました。1月15日に東方最大離角になったので、太陽が沈む頃には西の高い位置に非常に明るく輝いています。70cm
F10のカセグレン望遠鏡に22mmの接眼レンズをつけて、コンパクトデジカメでコリメート撮影してみました。半月状に欠けた金星がなかなか良く写ってくれました。眼視で眺めてもこんな感じです。


東方最大離角直後の金星
2009年1月25日撮影
芸西天文学習館 70cm F10カセグレン望遠鏡
にコンパクトデジカメでコリメート撮影

 しばらくしたら一般の人がワイワイガヤガヤと入ってきました。何を見るかは担当の講師があらかじめ考えているので、私はその天体の解説のお手伝いをしました。
 今夜はどこかの老人クラブだったかのグループが来られていて、年配の方が多かったです。大きな70cmカセグレン望遠鏡は楽な姿勢で見るための観望装置が付いているので良いのですが、15cm屈折望遠鏡には天頂プリズムが付いてないので、天頂付近の散開星団などを眺めるときは非常に姿勢がつらいです。脚立に昇った状態でほぼ真下を向いている接眼レンズを覗き込まないといけないんです。「あまり無理しないでくださいね~、グキッっていったらおおごとですから(笑)」などと声をかけながら背中を支えてあげたりしてスバル(M45プレアデス星団)などを見てもらいました。
 村岡講師が小学生たちのためにウルトラマンの故郷というオリオン座のM78星雲に向けて解説を行いました。ちょっとうす雲があったので淡い散光星雲は見づらかったようです。
 そのオリオン座の下にうさぎ座という星座があるのですが、そこにひどく真っ赤な恒星があるんです。うさぎ座Rという変光星なんですが、これを70cm
F10の高倍率で見ると本当に気持ち悪いほど真っ赤なんです。これを見てもらうとみんな驚くだろうなと思ってコンピュータにデータを入力してあったのですが、すっかり忘れていました。残念。
 今日はパソコンの修理にやってきたはずでしたが、すっかり長居してしまいました。



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