最近テレビを見る時間が極端に増えてきました。この十数年間、テレビを見るのは1年間に2時間くらいだったんです(笑)。せいぜい年末のゆく年くる年なんか見ながら、年の変わり目に自分の感覚を同調させる努力をする程度だったのです。
テレビを見るようになったきっかけは先に書いた超高性能なパソコンを買ったこと。そして、下のパソコン内臓の地デジチューナーを買ったこと。べつに地デジを見たかったわけではないのですが、多くの人に地デジチューナーの使い方やソフトの使い方を聞かれだしたんです。やはり自分で使ってみないと説明できないので試しに買ってみました。
お店に行くと困りました。どれもこれも32ビットのパソコンでしか動作しないのです。私のパソコンは64ビットなのですが、64ビット対応の製品がないのです。やっと探したと思ったら24,000円もする高級品。32ビット用だったら13,000円であるのに。これ以上探しても安いものはないだろうと思ったので、しかたなく買いました。予算を1万円以上オーバーです。
買ったのは下の製品。
PIX-DT090-PE0
構成は下の画像のようにメインのチューナーボードとB-CASカードを挿入するボードの2枚構成です。上の本体はPCのBusに挿入しますが、下のカードユニットはBusには挿入しませんが、スロットには固定しなければなりません。ですから、2つのスロットを占有します。購入するときは注意しましょう。B-CASカードはいわゆる赤カード(BS、CS(110度)、地上3波共同受信機用)が付属しています。
2枚で構成されるボード
ハイビジョン画像が正常に表示されるまでは何時間も格闘しました。理由がわかった今では、ずいぶん初歩的なことで悩んでいたと恥ずかしいしだいです。
取り付けは簡単でした。だれでもできます。
注意しないといけないのは上下の区別。私のPCの場合、下の写真のように向かって右側にBusがあるので、差し込むと上下が逆になるのです。この方角は上の画像と同じ方向なのですが、取り付けマニュアルとは上下逆になります。しかも、B-CASカードはデザイン面を上にしても挿入できるし、下にしても挿入できるのでなかなかミスに気づきません。ようく差込口を見るといろいろ印刷されているのですが、文字は目立たないので薄暗い部屋で斜め方向からボードを見ているので、マニュアルとは逆さまになっていることに気づきにくいです。アンテナの同軸ケーブルも地デジのコネクタとCSのコネクタを間違えてさしたして、なかなか原因がわかりませんでした。
実装したところ
ソフトの設定画面をいろいろ触っていると、B-CASカードのIDを表示させる機能があったので、IDが正常に表示できるように差し込みました。あとはアンテナケーブルですが、試しに両方に差し込んだのですが、どちらも画面が表示できず。さんざん悩んで、また古いPCを立ち上げてアナログテレビでアンテナケーブルのチェックをしてもちゃんと電波を受信しているし…。
いよいよわけがわからなくなってきたのでPCを再起動してみると電波を受信するようになりました。あれだけいろいろやっても受信できなかったのになぜだろうと考えると、どうも電波をスキャンした時に、なにも受信できないことを記憶すると、そのあといくら正常にアンテナをつなぎ直しても信号を検出しないみたいです。再起動することで再びアンテナを見に行くようです。
やっとどうにか受信レベルが4~6になりました。
とりあえずアナログRGBで見てみようと、StationTVをアナログRGBモードに切り替えてテレビ画面を表示させてみましたが、画面が切り替わった瞬間には全面きれいに表示されているのに、その後のフレームは左5分の1が動くだけで右のほうは静止画なんです。これも散々調べたんですが、原因がわからず。これは電波が弱いのかと思ってブースターの増幅率を上げてみると余計悪くなったりして、完全に行き詰まりました。でも音声はちゃんと出ているし、画面の大きさを変えるとその瞬間は正常に表示されるので、どうもボードの故障ではないなあと思ってきました。
もしかしたら、アナログRGBでは正常な表示が保証されてないのかもしれないと思って、ディスプレイのディジタル端子(dvi端子)に接続しようと思いましたが、dviケーブルなんか持っているわけないです。次の日にケーブルを買おうと思い、ストレス満タンの状態で寝ようとしました。
ところが、切羽詰った状況になると人間の記憶は復活するみたいで、どういうわけか、ワイドディスプレイを買ったときになにか添付品があってそれをキッチンの隅に投げたことを思い出しました。行ってみるとありました。ビニールに包まれて捨てられかけていたdviケーブルが(笑)。
ビニールを引きちぎるようにはがして、PCのディジタル端子とワイドディスプレイのdvi端子を接続して、StationTVを起動したとたん、気持ち悪いくらい高精細なハイビジョン画像が表示されたのです。こういう時に使うケーブルだったのですね(笑)。ハイビジョンの信号はアナログRGBでは扱えないことすら知らなかったです(苦笑)。それにディスプレイを買う時にはdvi端子なんてものが付いているかどうかなんてぜんぜん気にしなかったし。
いや~、いろいろ勉強になりました。
それにしてもハイビジョン画像って気持ち悪いくらい綺麗ですねえ。女優さんの肌荒れがモロわかるし….。なんか、そこに人がいるみたいです。触れる感じです(笑)。
まあ、とりあえずハイビジョンで見られるようになったのですが、実はこのあとまた格闘があったのですが、その話はまた後ほど。
こんなくだらない長い話を読んでくださって、ありがとうございました。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.