NGC 6543 キャッツアイ星雲を撮ってみました

 8月1日は芸西天文学習館で「夏の天文教室」が行われ、大成功に終わったことはすでに書きましたが、その後一人ドームに残って月が出るまでの短時間撮影を行いました。
 芸西としては大気が大変良好な夜だったので、なにか21等級の彗星の撮像に挑戦してみようかと思いましたが、すぐには適当なものが見つからなかったので、1か月前にドームの不調で失敗したキャッツアイ星雲を撮ってみることにしました。下の星図の中央にある明るい星が北極星で、N6543と表記された天体がキャッツアイ星雲です。この時刻、北極星の上56°まで上昇しているので、これ以上高い位置にくることはない、絶好の位置です。高度と言い、大気の安定度と言い良好な条件がそろっていました。


2010年8月1日22時頃の北の空

 キャッツアイ星雲は20cmの望遠鏡でも少しぼやけた恒星状に見られるほど明るい天体なので、長時間露出すると真っ白く飛んでしまいます。いくつか試し撮りをしてから、30秒露出で18枚撮像しました。それらを重ね合わせていろいろ画像処理したものが下の画像です。

[NGC 6540 キャッツアイ星雲]
NGC 6543 キャッツアイ星雲
芸西天文学習館 70cm反射望遠鏡で撮影
焦点距離 5,000mm

 ハッブル宇宙望遠鏡などの画像には負けますが、かなり良く構造が写せたと思います。白黒でも写したことがあるのですが、微妙な構造がわかりづらかったです。やはり、明るい天体にはカラーが良いですね。



高知県ランキング
上のバナーをポチッと押していただくと著者が元気になりますのでよろしくお願いします。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です