天の川が見やすい季節になりました。20時30分になると空はすっかり暗くなり、天頂から南の空にかけて夏の天の川が見えています。
下の星図は8月8日20時30分ころの様子です。中央のいて座付近の白く見える部分が天の川の一番濃い部分です。この方向が太陽系の属している銀河(天の川銀河)の中心部分になるので多くの天体が見られます。
小さな双眼鏡でこの白く見える部分を眺めてみてください。天の川の正体がわかると思います。
その天の川の濃い部分にM20(三裂星雲)という散光星雲があります。夏の天の川が見えてきたらカラーで撮ってみようと以前から思っていたので、Nikon
D700を使って撮ってみました。
デジカメは内蔵されているフィルターの影響で赤っぽい色が写りにくいですが、このM20はよほど赤い色が強いと見えてしっかり写ってくれました。
赤く輝くガスや青く輝くガスが混在しています。破裂しているように見える黒い部分や虫が這った後のように見える黒い部分は暗黒物質です。下の方から角の様ににょきにょき突き出しているものも暗黒物質です。このなかから多くの天体が生まれているのでしょう。
M20 三裂星雲
芸西天文学習館 70cm反射望遠鏡で撮影
焦点距離 5,000mm
中心部分を異なる画像処理をしてみました。1枚の画像をいろいろな画像処理すると異なった表情が見えておもしろいです。
中心部分を異なる画像処理を行ったもの
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.