2010年夏の天文教室を行いました

 8月1日は芸西天文学習館で「夏の天文教室」が開催され、40人前後の参加者がありました(満員御礼)。夏の天文教室は1年に4回ほどある長時間タイプのもので、16時30分から21時まで、星のお話や天体観望を行いました。
 開催前に太陽黒点がないか15cm屈折望遠鏡に投影板を付けてみたところ、かなり大きな黒点が現れていました。昨年から黒点が非常に少なくなっていて、私も実際に黒点を見たことがありません。これはラッキーとばかりに、まず最初に太陽黒点を全員に見てもらいました。


久しぶりに大きな太陽黒点が見られた
2010年8月1日16時24分(太陽投影板)

 40人全員が一度にドームに押し掛けても待ち時間が多くなるので、2班に分けようということになり、山口講師と松木講師がドームを担当し、太陽黒点や水星、金星などを望遠鏡で案内しました。
 私は川添講師と講義室に残り、パソコンを操作してアシスタントをしました。内容は、川添講師が何度も北欧やカナダに出かけてオーロラの撮影をした時のことや、最近話題の「はやぶさ」のことでした。


オーロラと「はやぶさ」のお話をする川添講師

 人数が多いので、昼の部はこれで時間いっぱいになり、18時から19時までご飯タイムとしました。私はドームに行って、夜の部はどうやろうか?もし曇ったら?曇る前にあれを見せよう….。といろいろ話し合いをしているうちに休み時間が10分しかなくなり、急いで車に行きソーメンをが~~~っとかき込んで帰ってきました。多少遅刻ですが、19時からは山口講師がお話をされるとのことだったのでまあいいかと…。講師は忙しいです。

 19時からは山口講師がお話をされたはずですがどのようなお話をされたかわかりません(残念)。その時間、私はドームの中で水星と金星に望遠鏡を向けていました。かなり良好な大気の安定度で、これまでに見たこともないような水星と金星の姿がみられました。チャンスとばかりに、みんなが押し寄せてくる前にポータブルデジカメで動画を撮像しました。このようにして撮った動画は、一般公開が曇りや雨で観望できないときに、「今日晴れていたらこんな感じで見られたんですよ」なんて言いながら放映するためのものです。

 下の写真は夕空に低い水星を肉眼で探そうとしているところです。西の空の低空にはごく薄い雲があったのですが、見られたのでしょうか?


肉眼で水星を探す

 薄暗いうちは西の空にある土星や火星を観望しました。まっ暗くなってから、こと座のM57リング状星雲に向けてみました。惑星を見ていたので22mmのアイピースを付けたままでしたが、写真で短時間露出したような見事なリング状星雲が入ってきました。318倍とかなりの倍率ですが、さすがに70cmの反射鏡です。慣れない人でもはっきりとわかるような明るく大きな姿で見られました。大気の状態が良いときには思いっきり倍率を上げた方がよさそうなので、今後は22mmアイピースも使ってみようと思います。
 また、ヘルクレス座のM13球状星団にも向けてみました。こちらも大気の状態が良好なので、ザラザラした感じの見事な球状星団が見られました。みなさん大感激していました。

 この日は最後まで快晴で大気の状態も良く、非常に良い一般公開になりました。



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