夏の天の川から冬の天の川へ

 非常に暑かった夏も終わり、もうすっかり秋になりましたね。
 でも、まだ夏の天の川は見られますよ。
 暗くなってすぐ(18時30分ころ)南西の空にはまだ夏の天の川が見られます。南西に低い位置から天頂付近のやや北寄りに向かって白く淡い雲のようなものが続いているのですが、それが天の川です。天頂付近にある、十字に見える、はくちょう座を通過してWの文字のようなカシオペア座を横切り、ペルセウス座からぎょしゃ座につながっています。
 深夜23時ころになると、はくちょう座の十字の並びが西の空に縦になり、まるで十字架のように見えます。この時刻に東の空を見ると冬の星座であるオリオン座が全身を見せています。そして、オリオン座の付近(東を向いて少し左側)に縦に白い雲のようなものがありますが、それが冬の天の川です。
 深夜に目が覚めたら、西の空と東の空を眺めてみてください。この時期は、西には夏の星座が、東には冬の星座が見える大変贅沢な季節なのです。


夏の天の川とドームに反射する夏の星たち
芸西天文学習館にて



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