2009年8月に発見された彗星C/2009 P1 (Garradd)=ギャラッド彗星がどんどん太陽に近づき、まもなく最も明るくなるのでカラーで撮ってみました。下の軌道図のとおり、地球にも近くなっているので、ぐんぐん移動していきます。中央の青白くぼ~っとしたものが彗星です。パソコンの画面をなるべく明るめに調整すると綺麗に見られます。
背景に線状になっているものは、太陽系からはるか遠くの恒星です。彗星はどんどん移動するので、彗星の移動にあわせて撮影したり、画像を合成することで、スポーツ写真をやっている人が言うところの”流し撮り”ができるのです。わずか7分程度でこれくらい移動しています。
この彗星は太陽系の外縁部から数万年かけてやってきた可能性があります。計算方法によっては数十万年前になりますが、いずれにしても人類はすでに二足歩行していたころです。
前回この彗星が近付いてきたとき、地球はどんなだったのでしょう?
もしかしたら、真っ暗な夜空に長い尾をたなびかせ、やっと二足歩行をし始めた私たちの超ご先祖様が怖々眺めていたのかもしれません。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.
2 comments for “ギャラッド彗星が明るいです”