待ちに待った皆既月食の日がやってきました。これまでに部分月食とか日食など何度か経験してきましたが、いつも雲に覆われ、満足な観測はできませんでした。
どうせ今回も曇るだろうなんて思って、ぜんぜん期待していませんでしたが、なんとなんと、高知空港の南の砂浜では、暗くなるにつれて雲が薄くなり、完ぺきな快晴になりました。しかも最初から最後まで雲の気配すら感じない素晴らしい天気に恵まれました。
ポータブルデジカメを三脚に乗せて、多くの画像を撮像できましたので、少しずつ掲載したいと思います。
まずは皆既中の画像です。
ちょうど皆既時間帯の中央付近の時間での撮像ですが、明るさは均一ではなく、画面右下(真南)が少し明るくなっていました。これは月が地球の影の中央に潜入したのではなく、すこし南側に寄っていたので、南側が明るくなっているのだと思います。左上が地球の影の中央方向になるので、もし、もっと内側を通過していたら、さらに暗くなり、茶色よりも黒に近い感じになっていただろうと想像させられます。
皆既月食(左上が北)
2011年12月10日 22時29分
ポータブルデジカメのズームにて撮像
皆既月食は初めての経験ですが、肉眼でも、ワイドビノ(広角な双眼鏡)でも、上の写真のように茶色とオレンジ色の中間付近に見えました。
空も考えていた通りに暗くなりました。満月の時刻はオリオン座すら見づらいほど明るく、自分の影が砂浜に写っていたのですが、皆既中は新月時と同程度に暗くなり、ワイドビノではオリオン座周辺の微恒星が月とともに見られました。非常に不思議な感覚を体験できました。広角レンズで長時間露出すれば面白い星座写真が撮れたのだろうと思います。
画像は160枚ほど撮像しましたが、処理に時間がかかります。後にまた何枚か掲載しようと思いますので、今日はここまでで。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.
2 comments for “完璧な皆既月食でした”