来年3月に0等級になり、肉眼で見られることが期待されているパンスターズ彗星 = C/2011 L4 (PANSTARRS)を撮影しました。画像は芸西天文台の70㎝反射望遠鏡に冷却CCDカメラを取り付けて、5分露出した2枚を彗星の移動に合わせて合成したものです。
太い尾が東北東に伸びているのがよく写りました。
写真には明るく写っていますが、まだ13等級なので、眼視では70㎝望遠鏡をもってしても見ることが難しいです。10等級になるとどうにか見られるようになります。
パンスターズ彗星
C/2011 L4 (PANSTARRS)
下の図は現在のパンスターズ彗星の位置を示したものです。水色の点がそれです。昨年の6月に発見された時は土星より少し近いところにありましたが、1年たって木星より近いところまで移動してきました。現在は惑星面の少し下にありますが、どんどん速度を上げ、太陽に最接近する時には下から上に突き抜けるように移動していきます。
パンスターズ彗星の位置
最も明るくなるのは0等級と書きましたが、0等級というとオリオン座のベテルギウスと同じくらい明るく、三ツ星よりも明るい感じです。それならだれでも見られそうに思いますが、それは太陽に最も接近した時点のものです。つまり、彗星の方向には太陽もあるということになり、実際の見た目がどんな感じになるのかはその時になってみないとわかりません。
来年の3月上旬です!桜とともに写せたらよいのですが。楽しみですね。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.