今夜も晴れたよ一般公開

 8月18日も芸西天文台で一般公開を行いました。夏休みの期間は一般公開を18回予定していますが、7月下旬の時点ですでに満員御礼で、予約申し込みをお断りしているとのことです。そのうち私は7回講師として参加予定で、今回は6回目でした。


芸西天文台へ向かう(西の空)

 西の空を見ると良好な感じ。でも南東の空にはこんな怪しい雲が。


南東の空

 高知県平野部の夏の空は、日没と同時に雲が広がりだします。これは強烈な熱で蒸発した水蒸気が、気温の低下で雲になるのでしょうか。それでも気温が下がってしばらくすると徐々に雲が少なくなり、21時とか22時には快晴になることが多いです。
 今回もそのようなパターンでした。
 明るいうちは山口講師が40分間程度お話をされました。その後はAstroArts社のステラナビゲータ9でプラネタリウムを投影したり、自作のパワーポイントを映していろいろな天体のお話をしました。


山口講師のお話

 雲の様子を見ながら、いつもより多めにお話をしましたが、20時10分ころに天頂付近から星が見えだしたので、全員でドームに向かいました。
 このころから一気に晴れだし、予想通りというか期待通りというか、うれしい展開になってきました。ドームの中では山口講師が望遠鏡で観望を案内していましたので、私はドームの外でレーザーポインターを使って夏の大三角や星座の解説をしました。後半は交代して私が望遠鏡を動かしながら解説をしました。
 この日見た天体は土星(ちょうど雲があって見られた人は10人くらいだったかも)、ヘルクレス座の球状星団M13、こと座の惑星状星雲M57、白鳥座の二重星アルビレオなどでした。320倍の高倍率で眺めましたが、どれも大口径が活きて素晴らしい眺めでした。

 最後に思わぬプレゼントがありました。
 今回はすばらしい天体写真を撮る知人が駆けつけてくれたのですが、参加者の皆さんに、撮ったばかりの夏の天の川の写真がプレゼントされ、全員大喜びとなりました。どこかの暗い山の上で撮ったのかと思ったら、高知市春野の浜辺で最近撮ったものとのこと。天体写真の名手の手にかかると、高知市の明るい空も驚くような鮮明な星空に写せるのですね。

 みんなが帰った後、その知人たちと望遠鏡でのんびりと観望を楽しみました。
 しかし、1時間くらいで雲が出てしまい、しばらく粘ったのですが、晴れる気配がないのでドームを後にしました。
 ところが、駐車場に着くと一気に晴れ間が広がって多くの星が見えています。またドームに帰ろうかなとも思ったのですが、天気が不安定なのでやはり帰ることにしました。天文台から数百メートル降りて国道に着くといきなり雨が降ってきました。ビックリです。さっきまで全天星が見えていたのに。
 もうちょっと遅かったらズブ濡れになるところでした。


突然の雨

 こんな予測不能な天気の変化でしたが、一般公開中は良好に晴れて良かったです。
 「これで雨男の称号は返却する」と言おうとしたら、横にいた自称晴れ女の宙女子に「私が来たから晴れた」と先に言われてしまい、私の主張は認められませんでした。

 - 以上、長い文のわりにはたいした記事ではありませんが、記録と報告を兼ねているのでご理解ください -



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2 comments for “今夜も晴れたよ一般公開

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