8月19日は一日中真っ青い空でした。真冬でもめったに見られないような透明感で、青空というより少し紺にもみられるほどでした。そして、その濃い空に真っ白い芸術的な雲がたくさん見られました。
このまま夜まで続いてくれたらめったに見られないような夏の天の川が見られるはず。それに月がないし。
ちょうど須崎市の実家にいたので、夕方になってから安和の海岸道路付近に赤道儀を設置して、究極の天の川を撮ろうと気合いを入れて出発しました。
西の空-すばらしい青空
上の写真を撮ってから30分後、安和の海岸道路に着きました。
大雨です。
風も吹いて、台風のようになっています。
おまけに、がけ崩れ注意の看板が気になって気持ち悪いです。
双子島を望む(突然の大雨)
それからわずか20分後、雨が止んだと思ったら、下の画像のような星空が出ていました。さそり座といて座が写っています。
さそり座といて座
安和の海岸道路から南向き
しかし、淡い雲がたくさんあって高速に移動していきます。
海に流れ込む天の川のイメージで撮りたかったのですが、下のような画像しか撮れませんでした。それでも、どうにか天の川の一番濃い部分が写っています。
18mm, ISO 1600, f/4.5, 93秒露出
雲が多いし、粘っているうちに西に傾き山に隠れてきたので移動しました。
次の場所は安和から東を向いた湾の向こう側。野見の漁港に行ってみました。
野見の漁港
思った通り南に開けていました。
堤防には街燈が明るく照らしているので、堤防の先端に三脚を設置してアストロトレーサーを使って撮ってみました。下の画像は構図を決めるために高感度で試し撮りしたものです。
結局これが一番よく撮れていて、他のものはすべて薄い雲が全面を通過していました。
18mm, ISO 3200, f/4.5, 63秒露出
上のような画像を撮っている最中に、いきなりバリバリバリって音が聞こえてきて、何が起きたのかと思ったらまたまた突然の強い雨です。
カメラの乗った三脚をつかんで車の中に飛び込みました。三脚の足は伸びたままなので車のドアを閉めることができず、水だらけになりました。
それから15分もすると雨がやみ、また外に出てみると、いままでと同じように天の川が見えていました。あの雨は幻だったのかとおもうような感じです。それからもがんばって、0時過ぎまでねばりましたが、けっきょく良い写真は撮れませんでした。
あと2日もすると天の川の位置に月が近づいてくるので良い写真は撮れなくなります。
天体写真ってほんとうに撮影のチャンスは少ないのです。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.
2 comments for “海に流れ込む天の川は……。”