(6月25日の天狗高原観測会の続きです)
彗星観測をやったり、双眼鏡やCCDによる観望会を楽しくワイワイやっていたわけですが、途中私の機嫌が悪くなったような印象を与える時間帯があったかもしれないなあとちょっと気になっています。
話しかけても乗ってこないし……。
返事のタイミングも悪いし…..。
固まったように動かないし……。
どうしちゃったんだろう??、急に機嫌が悪くなって…..、って。
実はその時、1億9000万光年彼方からのわずかな光を捉えようと集中していたんです。雲が流れる合間の瞬間を狙って。その天体はへび座とヘルクレス座の境界にあるコンパクト銀河群
HCG79で、 『セイファートの六つ子』と呼ばれている銀河の集まりです。
この天体はハッブル宇宙望遠鏡のすばらしい画像で有名になりました。こんなすごい宇宙の営みを自分の望遠鏡でもどうにかして捕らえられないかとチャンスを狙っていたんです。天狗高原の暗い空だったら捕らえられるかもしれない。チャンスだ!!っと。
どうにか3枚の画像を得ましたが、わずか1分角に数個の銀河が集中しているので大変小さな像です。下の画像は数倍に拡大して画像処理していますが、感動を与えるような画像は残念ながら得られませんでした。
ちなみに、中央下の一番明るい銀河は8億~10億光年ほどの距離にあるようです。
ハッブル宇宙望遠鏡の少し大きな画像と比べてください。
ニュースソースはHubbleSite。
日本語での解説はAstroArts天文ニュース。
セイファートの六つ子銀河
ハッブル宇宙望遠鏡の画像に合わせて、上を南にしています。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.
5 comments for “天狗高原からセイファートの六つ子銀河に挑戦”