母と砥部焼作ってきました

 今日は焼き物で有名な砥部町(愛媛県)に行ってきました。母にとっては2度目となります。最初は、私が中学生のとき、電話級アマチュア無線技師(現在の第4級アマチュア無線技師)の国家試験のために松山に行った帰りに立ち寄ったのでした。その時に運転手をしてくれた叔父に、ガラス性の塗料で青緑色のグラデーションがかかった美しい陶器をいくつか買ってもらいました。その印象が強く残っていたのでしょう。
 今日は涼しくて、しかも黄砂の影響がまったく無いすばらしい透明度の晴天でした。しかし、遠かったです。ぐにゃぐにゃ曲がった道を3時間ほど走らないといけないので、母は途中で車酔いしてしまいました(ちょっとルート選択を誤ったか….)。
 すべての道の駅で休憩を取りながら、やっと砥部の入り口にある『砥部焼観光センター 炎の里』に昼ころ到着。例の青緑色の食器で良いのがあったら買おうと思いましたが、最近は少ないのかあまりありませんでした。あっても5000円とか1万円とかで贈り物タイプばかりです。母にも何か買ってあげようと思いましたが、「もったいないからいらない」と言います。では、『砥部焼伝統産業会館』に行ってみごとな焼き物見学をしようと思いましたが、あいにく木曜日で定休日です。ではでは以前絵付けをしたことがある『砥部町陶芸創作館』に行こうとしたら、こちらも木曜日が定休日。しかたないので、観光ガイドを読みながら『砥部焼陶芸館』を目指しました。1階部分はかなり広く、展示・販売されています。ここにも母が欲しそうなものは無く、焼き物は興味ないのかなと思いましたが、「絵付けでもしてみる?」って聞くと、「うん、やってみろうか….」との意外な返事が。ありゃ??私が生まれて何十年、絵筆なんか一度もにぎったことが無いのに…..。
 まあ、とにかく本人が興味を持ったことなので2階へ上がることにしました。
 20種類くらいの食器が並べられていて、好みのものを選んで絵を描きます。「実際に使いたいから」ということで茶碗とコップ、それに直径15cm程度の皿を選びました。
 係りの人にやり方を簡単に説明してもらってさあ、準備万端です。

 さて、なにを描くのかな?絵を描くことにチャレンジするとは思えないし…。と思っていたら、下のようなものができてしまいました。

 松尾芭蕉を超えるようなみごとな俳句が3首!!
 そうでした。母は俳句を読む文化人でした(笑)。

朝顔が
よりをもどして
笑顔する

 「実に良い句」だとほめちぎっていたら、空いているスペースに朝顔の絵をかけとの仰せ。
 まあ、絵なら上手いので、それではと書いてみました。「どうだ」と言うと、「よりをもどして」と読んでいるんだから、蕾が要るとのこと。あとから2つの蕾を付け足しました。
 焼きあがったものを宅配してもらう費用を含めて3つで3800円。1階で職人が作った茶碗が900円くらいで売っていたんですが、「そんな高いものはもったいないからいらない!!」と拒絶していたのに、自分が作ったものには3つで3800円でも「ほう、意外と安かったねえ」とのこと(こっちの方が高いんですが….)。世界でひとつしかない焼き物ができたと大満足の様子でした。
 焼きあがって届けられるまでに1ヶ月を要します。絵付けで楽しみ、焼き上がりを待つ楽しみ。焼き物は2度楽しめます。1ヵ月後を楽しみに過ごすことでしょう。


  



高知県ランキング
上のバナーをポチッと押していただくと著者が元気になりますのでよろしくお願いします。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です