先週、桜の木の下に生えている野草をじ~っと眺めていたら、なにやら怪しい花が咲いているのを発見しました。花の高さは1cmくらいで、開口部は2mm程度しかない非常に小さな花です。普通に歩いていたらなんの抵抗も無く踏みつけてしまうほど小さな花です。
近くに寄ってよく見ると面白い形をしているので拡大鏡付きのマクロレンズで撮像してみました。
拡大してみると、開口部は筒状になっていてずっと奥の根元まで続いていることがわかりました。まるでサラセニアのような食虫植物と同じ構造になっています。ごく小さな虫が甘い香りに誘われて奥の方に入っていくと消化液に足を取られて食われてしまうのでしょうか。美しい花は怖いですね~。中を覗き込むと虫が浮いているにちがいありません。
舌を出して笑っているような怪しい植物
研究熱心な私は次の日も桜の木の下に行って今度は奥の方を拡大撮影してみました。微妙に曲がっていて最深部は撮れなかったので何とも言えませんが、写った範囲にはとくに怪しいものは認められませんでした。
開口部より奥の方を眺める
しかし、やはり最深部が怪しいです。こうなったら最後まで究明するしかありません。とは言ってもこの2mm程度しかない開口部から最深部まで探索するためには気管支ファイバースコープのような医療用機器が必要です。知り合いの病院関係者に頼んで気管支ファイバースコープを密かに持ち出してもらおうかと思っているときにタイミングよく携帯電話がかかってきました。想えば通じるものです。しかし、「ごめんなさ~い、同じ苗字の人と間違えました~」って切られてしまいました。せっかくのチャンスを失ってしまいました。
さて、そろそろ冗談はやめにして現実的な方法を考えないといけません。なにか面白い方法はないかと何時間も考えたんですが、思い浮かばないので最後の手段、解剖をしようと考えました。その前に、名前も知らない植物を解剖するのは失礼だと思い、ネットでちょっと調べてみました。名前は簡単に判明しました。その名前は「ホトケノザ(仏の座)」。粗末にすると天罰が下りそうな名前ではないですか。ちょっと弱気になってきました。
私は植物学者ではないので、解剖までして最深部を究明する必要も無いわけです。研究熱心を自認する私としてはここで踏みとどまるのは不本意ですが、解剖しなくても探求できる技術が開発されるまで最深部の秘密には触れないことにします。
(おわり)
書いているうちにだんだん勢いが出てきて、本1冊書けそうな雰囲気になってきたので(オチが付かなくなってきたとも言います)、強制終了ぎみですが、今日の記事はこれで終わりにします。実はホトケノザの雄しべもまた興味深くて….。いや、長くなるので下に画像だけ掲載して本当に終わりにします。では、また。
ホトケノザの雄しべ
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.
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