望遠鏡を作ろう(1日目)

 8月9日(土曜日)は芸西天文学習館の一般公開で「望遠鏡を作ろう」を行いました。毎年夏休みの期間に行っていて、小さな屈折望遠鏡のキットをみんなで組み立てる企画モノです。毎回大人気で満席状態です。

今回も満席状態

 今日の担当は岡村敬一郎講師です。まず望遠鏡を製作する前に望遠鏡の歴史や、大きく見える仕組みについての説明がありました。岡村講師は自分でガラスを磨き、メッキをして反射望遠鏡を作るほどの製作派です。実際に作ってきた人がする望遠鏡の話はやはり説得力があり面白いです。


岡村敬一郎講師

 製作ですが、今回は一歩一歩進める感じではなく、かなり自由に、生徒さんたちのそれぞれのペースで作ってもらいました。ここらへんは担当講師の方針で異なります。
 他の3~4人の講師は席の間を回りながら補足的な説明をしたり、製作を手伝ったりしました。私は昨年に続き2回目なので、うまく手助けできたと思います。


製作完了後の記念撮影

 望遠鏡の製作は明るいうちに完了したので(それは予定通りですが)、ちょっと時間をもてあます生徒さんたちが現れました。これはいけないと思って、大急ぎでドームに走っていって昼間でも見られる天体を探しました。少し雲があったのですが牛飼い座のアークツゥルスなど見てもらい、望遠鏡を使えば昼間でも明るい星なら見られるとこを知ってもらいました。
 当日はISS(国際宇宙ステーション)がかなり高い高度をマイナス2等級という非常に明るい光度(飛行機のような感じ)で飛行することが分かっていたのでみんなで探しました。芸西天文学習館の上空は航空機の航路になっていて多くの光体が飛び交います。たくさんの航空機の中からどれがISSなのか見極めないといけません。いくつかの航空機を確認した後、ISSかもしれない光体を見つけました。最初は航空機かなと思ってしばらく眺めていました(この時点では誰も気づいていません)。かなり上空に来てもピカピカという点滅が無いので、「あれ、ISSでしょうかねえ」とみんなに言うと、「あっ!そうそう。あれ絶対そうですよ!」とJ女史が言い、全員でいっせいにその光体を追いかけたのでした。航空機とちがい、途中で突然明るくなったり、急激に暗くなったりするんですね。私も初めてISSを見ることができ嬉しかったです。
 その後は、いつもの一般公開と同じ感じで月や木星など観望しました。



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