すばらしい木星

 今日は昼ころ北九州市の学校の先生方が芸西天文学習館に来られたので施設の案内をしました。
 その後琴が浜に行って車の中で読書などして夕方になるのを待ちました。8月25日に東方最大離角になる水星の撮影と、リングが真横になって見えなくなる土星を撮影したかったのです。午後は薄い雲が多くてちょっと心配しましたが、日暮れになるにしたがって雲が薄くなったので急いで天文台に駆け上がりました。
 望遠鏡を土星に向けてみたのですが、透明度の悪い厚い大気にさえぎられて見ることができませんでした。しかし、水星の方は明るく、欠けた様子が撮像できました。とは言っても夏の日差しでドームも望遠鏡もやけて、大気が激しく揺らぐので美しい画像ではありません。
 暗くなると東の空から木星が昇ってきました。低空の木星に向けてみると、意外はほど綺麗に見えていました。
 ポータブルデジカメでコリメート撮影してみると大赤斑が写っていました。あらためて眼視でよ~く見ると、大赤斑が見えました。この年になって初めて大赤斑を見ました。芸西の望遠鏡は反射鏡が70cmもあるので木星は白く明るく、大赤斑が見づらいのです。いや、文句言っているのではありません(笑)。デジカメで暗めに設定して写すと大赤斑や模様が綺麗にわかります。暗い方が見やすいのなら思い切って倍率を上げてみようと思い、560倍まで上げてみました。さすが70cm。ここまで上げても茶色くなりません。
 560倍でもやはり眼視よりデジカメのモニターで見た方がよく見えます。面白いのでデジカメでたくさん撮ってきました。
 下の画像はSONY Cyber-shot DSC-T200(ポータブルデジカメ)を使って、お手軽コリメート撮影で3分間の動画を撮像し、RegiStax5でスタックし画像処理したものです。これまでに撮った木星で一番よい画像です。本当はベントカセグレン焦点に接眼レンズを付けて撮像するともっときれいだと思うのですが、それはまた別の機会にやってみます。


木星
2009年8月22日22時13分
芸西天文学習館 70cm F10反射望遠鏡
コンパクトデジカメでコリメート撮影



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