昨夜、NHKスペシャル「世界初中継 宇宙の渚」でISSの古川宇宙飛行士との生中継を見ていたのですが、その中で古川さんのお母さんたちがスマートフォンでISSの位置を確認しているシーンが写っていて、あんな便利なアプリがあるのかと思って検索してみました。
ありました~。たぶん、「ToriSat AR」っていうのを使っていたのだと思います。有料ですが、350円と安価なので買ってみました。
ToriSat ARの最初の画面
ToriSatのアプリのアイコンを見るとtwitterのタイムラインに表示されている@isstterと同デザイン。そうか、@isstterはこんなアプリを作っている会社だったんですね。
っで、今朝4時半に目が覚めてしまい布団の中でToriSatを起動してみたら、ISSがもうすぐ日本の南を通過するではないですか。窓を開けてみると全面完全曇り。寝ようと思いましたが、その前にゴミを捨てようと外に出たら、東の方には結構晴れ間がありました。もしかしたら見られるかもしれないと思い、スマートフォン片手に少し東が開けた場所まで歩きながら、あ~でもないこ~でもないと操作しました。薄暗い中、途中で立ち止まってスマートフォンを上向けたり、西に向いたり東に向いたりとかなり怪しい人になっていました。そばをパトカーが通過しましたが、どうにか職務質問は免れました。
この赤いのがISSの軌道かな??なんて右に振ったり左に振ったり…。暗い中で赤い小さな文字は読めないのです(本当は「静止軌道」と書かれています)。あと1分26秒。
画面が「現在通過中」の表示に切り替わりました。
え??どこどこ?
あっ、そうか。西から東に移動するんだった。西向かなきゃ ^_^;
黄色い線がISSの軌道で、丸印がISSの現在の位置です。
黄色い線を見るとシリウスのすぐそばを通過することがわかりますが、この時点ではそんな所見ている余裕はありませんでした(使い方がまだよくわかってなかったし)。
かなりゆっくりとシリウス方向に移動していて、シリウスと重なるかな、なんて期待したんですが、わずかに北にずれていきました。でも二重星をイメージできるような配置まで近づきましたよ。明るさはシリウスとほぼ同じくらいだったか?写真を撮りたかったです。
雲が急に晴れて、高度も30度を超えていたので5分間以上見られました。ラッキーです。
あれに人が乗って活動していると思うと感動しますね。
東に去っていくISSの軌道
次に見られるのは下のような画面で確認できます。GPSで現在地情報をもとに計算している感じなので正確だと思います。
ISS以外には見られないのかなと思っていろいろ触っていると、下の様な画面がありました。おお!一番下のUARSって、間もなく大気圏に突入して、一部の部品が燃え尽きず地上に落下するという話題の衛星です。23日ころ落下すると予想されているので要注意です。まあ、どの時点まで最新の軌道要素が計算され公開されるのかはわかりませんが。
ISSが東にかなり移動した時点で、デジカメをポケットに入れていたことを思い出し、ダメもとで手持ち撮影してみました。露出時間は2秒程度か。ばっちり写っています。私に三脚は不要です
^_^;
東の空を移動するISS
下は原寸大画像。ノイズじゃないよね?
ISSの光跡
ToriSat ARなんていう便利なアプリがあるのだったら、いずれ芸西天文台の望遠鏡でISSを撮影してみたいです。人工衛星の軌道は自動追尾できないので、固定の待ち伏せ撮影ですね。70cm主鏡は視野が狭いので、背中に載っている15cm屈折で撮影に挑戦してみます。
ところで、ステラナビゲータって、最新の人工衛星の軌道要素を入力して位置を表示できるのだろうか?これができたら、70cm反射に動画カメラを取り付けて待ち伏せ撮影できるかも。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.
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