今日は、以前からやってみたいと思いながら延び延びになっていた、太陽観測フィルターを用いた太陽の撮像をやってみました。
太陽投影板による黒点の観望は年に1回くらい行う機会があって、太陽投影板に写った太陽をデジカメで撮影したことはあるのですが、もう少し綺麗に撮りたいと思ったのです。
太陽観測フィルターはA4判の、まるでアルミ箔のようなものを持っています(安全基準を満たした正式なもの)。問題は、これをどうやって15cm屈折望遠鏡のさきっちょに被せるかです。
脚立に昇ってもぜんぜん背がとどかないので、いろいろ考えた挙句、脚立の上にさらに踏み台を二段重ねにしてみました。少し不安定で、ちょっと怖かったのですが、バランスをくずすことなく、どうにか被せることができました。
下の写真の15cm屈折望遠鏡の先にかぶさっている銀色のものが太陽観測フィルターです。
目が焼けないかなと、恐る恐る接眼レンズに目を近づけてみると、バッチリ太陽が見えました。そして、探すまでもなく大きな太陽黒点が目に飛び込んできました(下の画像の、中央より右下にある3つの黒い点が太陽黒点です)。
スマートフォンで撮像した太陽黒点
白い部分が太陽の表面(全景が写っています)
2011年9月25日 13時ころ
さらに詳細に記録しようと、ポータブルデジカメでコリメート撮影しました(下の写真)。
こんな大きな黒点は近年見る機会は少ないです。幸運でした。
画像をクリックすると原寸画像が表示されます
2枚の画像をコンポジットしています
撮像すると、なぜかぼやけてしまいますね。眼視で眺めた時は、もっと詳細で鮮明に見られたのですが。今後の課題です。
今回は太陽投影板を使わず、直接太陽光を撮影できたということで一歩進歩がありました。芸西天文学習館の「秋の天文教室」までに、ワンタッチで取り付けられる太陽観測フィルターのアダプターが作成できれば、これまでよりずっと鮮明な太陽黒点を見てもらうことができます。よお~っし、がんばろ。
高知県ランキング
上のバナーをポチッと押していただくと著者が元気になりますのでよろしくお願いします。
静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.
2 comments for “大きな太陽黒点があります”