このところずっと雲の多い天気なので、一瞬の晴れ間を待ち構えて撮像できる二重星や惑星を撮影しています。
今回は海王星を撮像してみました。
海王星は165年で太陽を一周しています。1846年に発見されたので、今年ようやく発見から一公転したことになります。
下に惑星の配置を示します。中央の白い点が太陽で、その左上にあるオレンジの点が地球です。海王星は水色で示しました。海王星は遠く離れていることがわかりますが、太陽と地球の距離の約30倍の距離(45億キロメートル)にあります。明るさは7.8等なので肉眼で見ることはできませんが、小型の望遠鏡で眺めることができます。芸西天文学習館(芸西天文台)の70cm反射望遠鏡の高倍率で眺めると、青白く冷たそうに鈍く輝く面積を持った姿として見られます。
海王星の位置
眼視観望装置に拡大撮影アダプタを装着してデジカメで撮影してみました。雲が頻繁に通過したり、いきなり発生するような時は大気の乱れが大きくて、水の中を見ているように乱れます。本当はもっと小さくてピシッとした輪郭のある姿なのですが、まるで彗星のように写ってしまいました。
色ですが、下の画像は見やすくするために明るめに画像処理しましたので、かなり白めになってしまいましたが、望遠鏡で眼視観望するともう少し青く感じます。
海王星を310倍で拡大撮影
下の画像はもう少し時間をかけて撮影したものです。強い画像処理を行いましたので、美しい画像ではありませんが、海王星の衛星トリトンがわかります。トリトンは海王星を約6日で一周します。1週間くらい毎日撮影してアニメーションさせると、くるくる回っている様子がわかって面白そうですね。いずれやってみましょう。
海王星と衛星トリトン
海王星は芸西天文学習館の一般公開で2012年1月いっぱいくらいまでは見られますので、ドームの中で講師に気軽にリクエストしてください。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.
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