半月の強い月明かりの中で、さんかく座のM33系外銀河をわずか30秒露出で写してみました。画面に表示された瞬間、「あっ、藤井さんの本の写真みたいで、かっこいい!」と思ってしまいました。
M33(さんかく座の系外銀河)
藤井さんの本とは、「星雲 星団ガイドブック 藤井旭著 誠文堂新光社」(1971年発売)や、「全天星雲星団ガイドブック 藤井旭著 誠文堂新光社」(1978年発売)のことです。これらの本には何百枚もの天体写真が掲載されていますが、すべて白黒で強い硬調子で印刷されているのです。多くは望遠レンズで撮った感じの視野の広い写真なので、肉眼で星空を眺めた感じに近く、「自分もこんな風に星を撮ってみたい」と強く感じさせるものばかりです。私も構図を決めるための参考に撮影場所に持って行って見ていましたので、夜露などで汚れて汚くなっていますが、いまでも時々眺めて楽しんでいます。
いまは、高性能な冷却CCDカメラや一眼デジカメが手に入るので、美しいカラー写真が簡単に撮れる時代になりました。インターネット上ではビックリするような高解像の天体写真がたくさん見られます。
白黒写真なんて….、と思ってしまいますが、上記の古い書籍なんか見ると白黒で決してきれいじゃないのに十分楽しむことができます。これはなぜでしょうね?
余計な情報がないから自分の好きなようにイメージでき、それが心地よく感じるのかもしれません。映画は見ないけど読書はよくするとか、小説は読まないけど詩は読むとかというのと同じような心理なのかなと考えたりします。
これからは白黒写真も掲載していきますので、皆さん思い思いに楽しんでいただけたらと思います。
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静岡大学人工衛星STARSプロジェクトを技術面で応援しています。芸西天文台(高知県立芸西天文学習館)で天体観測。小惑星2個発見。一般公開では星空案内も。彗星軌道計算ソフトOrbitLife公開中。流星自動観測/ラズパイ/電子工作/2アマ/PENTAX/ドローン。MPC Obs Code D70.
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